紫外線対策の新常識「飲む日焼け止め」とは

日焼け止めといえば、一般にはミルクやジェルなどの体に塗るタイプのものを連想しますよね。しかし、近年ここに新しい概念が加わりました。体の外側だけではなく内側からも日焼けを防ぐ「飲む日焼け止め」です。海外では以前から愛用されていたサプリメントですが、ようやく日本でも知られるようになってきました。

飲む日焼け止めが日焼けに効く理由

紫外線は体に必要なビタミンDを合成してくれる働きがあり、必ずしも悪いことばかりではありません。しかし、浴び過ぎると肌にはよくないことは間違いなく、肌の老化やシミの原因になったり、ひどい場合は皮膚がんになったりしてしまいます。また、地球に降り注ぐ紫外線の量は1980年代からの30年で15%以上も増えていると推測されており、紫外線対策の常識もどんどん更新されています。

さて、紫外線を浴びると日焼けやシミが発生するのは、肌が紫外線を浴びるとそのダメージから細胞を守るためにメラニンという色素を分泌するからです。通常、メラニンは肌のターンオーバー(生まれ変わり・新陳代謝)によって排出され、日焼けした肌の色はおよそ1ヶ月ほどで元に戻ります。しかし、ターンオーバーでメラニンを排出しきれなかった場合、それが蓄積してやがてシミになってしまいます。飲む日焼け止めには強い抗酸化作用があり、メラニンを生成する活性酸素の活動を抑制してくれます。さらに紫外線による肌細胞のダメージを抑え、回復を手助けする働きもあり、肌老化の防止にも効果を発揮します。

飲む日焼け止めはこんなに便利

飲む日焼け止めは直接的にメラニンを防いで紫外線によるダメージを抑えるだけでなく、肌のターンオーバーを促す成分も含まれているため、すでに出来てしまった日焼けやシミにも働きかけてくれます。また、肌が荒れていて日焼け止めを塗れない時にも対策が出来る点、日焼け止めを塗るのをついさぼったり忘れたりして「うっかり日焼け」をしがちな在宅時や雨の日にもさっと飲むだけで済む点など、多くのメリットがあります。日差しが強い時は従来の塗る日焼け止めと併用すると、体の中からも外からも紫外線を防げて効果が高まります。飲む日焼け止めは効き目が表れるまでに少し時間がかかるため、服用する際は効果を得たい時間の30分〜1時間前に飲むのがおすすめです。

飲む日焼け止めは元々海外で生まれたものです。しかし、外国製のものは購入するのに手間がかかることがある・本当に正規品かどうか不安・安全基準が日本と違うなどのデメリットがあります。そのため、出来れば国産の製品を購入した方が安心して飲むことが出来ます。

飲み過ぎは厳禁

飲む日焼け止めは医薬品ではなくサプリメントであるため、基本的には副作用の心配はありません。しかし、どんなものでも限度を超えて過剰摂取すれば健康被害が出る可能性もあります。必ず用法・用量を守って使用しましょう。また、妊娠中・授乳中の女性は念のため使用をやめておいた方が無難です。

「紫外線. 環境保健マニュアル」

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